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話を広げる質問のコツ!ソーシャルワーカーが解説!

今回の記事はこんな方におすすめ!

☑話の広げ方が分からない

☑聴き上手になりたい

☑コミュニケーションが上手になりたい

 

 

みなさん、沈黙って怖くないですか?

 

例えば、誰かと2人きりの時に話題がないとしーんっとしてしまってどこか気まずい空気を感じてしまいますよね。

 

なんとか話題を考えて相手に振ってみますが、「そうですね」とか「うん」とか、一言二言で終わってしまうことってありますよね。

 

今回はそんな場面に遭遇しても気まずくならないためのテクニックです!

 

つまり、話題を上手に広げる方法です。

 

今回は主に、話を広げる質問のコツというところに焦点を絞ってお話をします。

 

私もソーシャルワーカーというお仕事をしていますと、話を展開させていかなければならないことが多々あります。

 

そんな時どのような質問をして話を広げているのか、その方法とコツを解説していきます。

 

 

 

話を続けるコツは”聴き方”にあり!

 

さて、”話題を広げる方法”というと多くの人は、「たくさん話さなければならない」と考えます。

 

しかし、それってすごく難しい事ですし、とても労力のいることです。

 

私もソーシャルワーカーというお仕事していますが、やはり我々の業種でも相手の話を”聴く”というところに重きを置きます。

 

冒頭などでも述べた通り、話を広げる為には上手な”聴き方”や”訊き方”が要求されます。

 

”相手に上手に話をさせる”といえば分かりやすいでしょうか。

 

今回は、その中でも”訊き方”つまり、話を広げる上手な質問のコツをお伝えします。

 

話題をこちらから振った時、相手が何かを話し始めた時に「そうだね」や「うん」などという返答では、すぐに会話は途切れてしまいます。

 

しかし、上手な質問を心掛けることで、一つの話題を大きく膨らませることが出来るのです。

 

それでは、前置きが長くなりましたが、質問のコツについて触れていきましょう。

 

曖昧な部分を減らすことで話題は広がる

 

少し、私達ソーシャルワーカーの話になりますが、私達もクライアントと呼ばれる悩みを抱える方々の相談を受ける際には、その問題の背景や、本質を探るために様々な質問を行います。

 

そして、その時に意識するのは「その情景が浮かぶかどうか」です。

 

質問のコツは、「映像を思い浮かべる」ことなのです。

 

これだけでは分からないでしょうから、少し具体例をお話します。

 

例えば、「昨日遊園地に行った」という話をしたとします。

 

さて、この一言だけで、あなたは頭の中で私が遊園地に行った際の景色や体験を鮮明にイメージ出来ますか?

 

恐らく難しいでしょう。

 

それは、「昨日遊園地に行った」という言葉だけでは、不確かな物が多すぎるからです。

 

ここに、話題を広げる質問のコツが隠れています。

 

メタモデル”と言われる、不正確な部分を明確にするための質問の技術を雑談に応用した方法です。

 

例えば、「昨日遊園地に行った」という話題に質問するなら、パット思いつくだけでも以下の様な物があります。

 

  1. 何人で行ったのか
  2. どのような方法で行ったのか
  3. 遊園地にはよく行くのか
  4. 何時に行ったのか

 

もちろん、他にも様々ありますが、上に挙げた例だけでも話は充分広がります。

 

例えば、上の例でいえば、以下の様な返答が返ってくるでしょう。

 

  1. 4人で行った
  2. バスに乗って行った
  3. 年に5回は行く
  4. 10時に遊園地に着いた

 

この様に、返ってきた答えの中でも不明確な部分を質問していけばどんどん話しは膨らんでいきます。

 

そして、人は自分の話を聴いて欲しい生き物です。

 

質問などをして、話を広げてもらえると「自分に興味を持ってくれている」と嬉しくなるのです。

 

ですから、相手の話に質問をするというのは、良質なコミュニケーションをとる為にも不可欠です。

 

しかし、ここで注意点を2つほどお話しておきます。

 

一つ目は、質問攻めにしないこと。

 

あなたが質問をして、相手が答えてくれたらまずはその質問の答えを相槌をうつなどして、受け止めましょう。

 

相槌もうたずに「えー、では次の質問」と面接官の様に1問1答では相手も嫌になってしまいます。

 

質問の答えが返ってきたら、まずは一呼吸。

 

これを意識しましょう。

 

そして2つ目の注意点は「なぜ」の質問をしない。

 

例えば、「なぜ遊園地に行ったのですか?」という質問。

 

「なぜ?」と訊かれると、相手は責められている様な印象を受けることがあります。

 

尋問の様になってしまうからです。

 

そして、「なぜ?」と訊かれても、相手は「行きたかったから行ったでしょ」と答えるでしょう。

 

そうなってしまうと、会話が広がる兆しが見えません。

 

もし、何か理由を訊きたいのであれば、「遊園地に行こうと思ったきっかけがあったの?」などなるべく「なぜ」を使わない様にすると良いでしょう。

 

まとめ

会話の中には不明確な部分というのが、必ず存在します。

 

特に日本語の場合、主語を省略しても意味が通じたりなど、言葉の端々は省略されがちです。

 

そして、そのような曖昧な部分によって、コミュニケーションにおいてもズレが生じてしまうのです。

 

今回紹介した方法は、話題を広げるだけではなく、コミュニケーションにおける双方の「捉え違い」が少なくなるのもメリットと言えるでしょう。

 

是非、今日から皆さんも実践してみて下さい。

 

 


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