【あの人を操る】相手を動かす心理学!嫌われない誘導方法
今回の記事は以下の様な問題を解決出来ます!
☑嫌われずに部下を指導したい
☑子供が言うことをきいてくれない
☑嫌いなあの人をコントロールしたい
部下や子供への指導・教育に悩んだことはないですか?
おそらく、あなたも1度はあるでしょう。
部下や子供相手だけではありません。
あなたが日頃から関わる人の中で少なくとも一人は「コントロールしたい・思うように動かしたい」と感じる人がいるでしょう。
そうです、今思い浮かべた”あの人”のことですよ。
あの人を動かす方法があれば知りたいですよね?
しかし、あなたの本音は「嫌われたくない」ということではないですか?
ご安心を。
今回は、相手を動かす方法を心理学的に解説します。
そして、直接相手を誘導する訳ではないので、嫌われることもありません。
しかし、一つだけ約束をして下さい。
非常に強力な方法です。
間違った使い方をしたら逆効果になるので、全部読み終えるまで、この方法を使わないで下さいね。
それでは、さっそく参りましょう。
人は指示されるのが嫌な生き物
今回のテクニックをお話をするにあたって、忘れてはいけないことがあります。
それは、「人は指示されるのが嫌な生き物」ということです。
言い換えれば、人は自分で選択し、行動をしたいのです。
あなたも人から、あれやこれやと指示をされると気持ちのいいものではないですよね。
よく子供が言う、「今やろうと思ったのに・・・」は真っ当な気持ちなのです。
そうなると、よく一般的に見られるような上司から部下への指示、親から子供への指示、コミュニケーションにおける指示というのは良好なコミュニケーションには邪魔なのです。
しかし、あなたが誘導したい方向に相手が”自ら”選択して動いたとしたらどうでしょう。
いや、言い方を変えましょう。
相手が”自分で選択したと思い込んだ”としたらどうでしょう。
あなたも相手を動かすことができ、相手も悪い気はしない。
素晴らしいと思いませんか?
では、具体的な方法をお話していきましょう。
指示は間接的に行う!
直接指示を行うことは、相手に抵抗感、不快感を与えるのは先程お話した通りです。
それであれば、間接的に相手に指示を与えればよいのです。
一つ具体例をお話しますが、みなさんは「オオカミ少年」という童話を読んだり、聴いたりしたことはありますか?
その童話からあなたが学んだことはなんでしょうか?
恐らく「嘘をついてはいけない」という教訓ではないでしょうか。
しかし、よくよく考えてみて欲しいのですが、「オオカミ少年」のお話の中で一度でも「嘘をついたらいけません」というセリフが出てきたでしょうか。
恐らく、直接的に「少年は嘘をついたから悲惨な運命になったのです」などという答えは示されていないはず。
直接的にはそう言われていませんが、私達はお話を通して「嘘をつくのは悪いことなのだ」と考えるのです。
そう、誰にもその意見を押し付けられたわけでもないのに・・・
これが、間接的に相手を動かすヒントです。
直接「嘘をつくな」というのではなく、「嘘をついてはいけない」と相手に思わせる。
この方法はどんなコミュニケーションにも応用出来ます。
例えば、部下へ何かを指導したい場合にもいくつか方法はあります。
一つは、私もよく使う方法ですが架空の人物を一人つくり、その人物の失敗談を語るという方法。
例えば、納期を守らない部下へ「納期を守りなさい」というのではダメですよね。
ですから、何気ない場面で架空の人物の納期を守らなかったことによる失敗談を語るのです。
「俺の友達が、この間納期を守らなかったせいで上司にすごく叱られたらしいんだよね。その愚痴を俺にこぼしてきたんだけど、正直自業自得な部分もあるよな。社会人としてどうなのかって思っちゃったよ。そいつ約束もよく破るんだけど、何か関係とかあるのかな?」
今は、思いつきで書きましたが、これでも充分に効果はあるでしょう。
例えば、あなたが上記の様な話をされたらどう思いますか?
「納期を守らなきゃ」と思うでしょう。
というのも、「オオカミ少年」の話の様に「納期を守らないのは良くないことなんだな」と自分で考えるということももちろんそうなのですが、「社会人としてどうなのか」といったワードをちりばめていることで、もし自分がこの人の前で納期を守らなかった場合、その様に思われてしまい「恥ずかしいこと」という認識が生まれるのです。
さらに、少しでも相手に「自分は納期を守らない人間だ」という認識があるのであれば、尚更バツが悪く、気を付ける様になるのです。
もう一つは、少しリスクはありますが、動かしたい相手とは違う人物に伝えることです。
これもまた、私自身も行うことですが、他部署の方の仕事のやり方が少々患者様に迷惑をかけてしまう様なやり方だったことがあります。
そこで私は、あえてそのやり方をしていた方の前でその部署の所属長にお話をしました。
もちろん特定の名前も出さないですし、「こういったことがあったようなのですが」といった程度の話です。
これには二つ程、効果的なことがあります。
一つは「あー、良くないことだったんだな」とその人物に間接的に伝わること。
もう一つは、自分の仕事のやり方で自分以外の人が指摘されることに対する罪悪感です。
そういった罪悪感を感じた方は同じ失敗は繰り返さないでしょう。
また、所属長にお話をすることで、その部署内でその情報が共有され、部署全体として良い方向へ向かう可能性も高いです。
もちろん今回の例は他部署でしたが、同じ部署内でも、友人でも構いません。
動かしたい相手”以外”に伝えるというのがコツです。
冒頭で述べたリスクについてもお話をしておきましょう。
1つ目の例と違い、この方法は動かしたい人物に代わって指摘を受ける第三者の存在が必要です。
その方がどう思うかというところまで考慮して、使う必要があるでしょう。
そのリスクを回避する方法としては、指摘した後にはアフターフォローをすること。
もっとわかりやすいのは、あらかじめその方と打ち合わせをしておくというのも良いかもしれません。
余談ですが、私が学生時代に実習を行った先のトップの方は私にこんなことを教えてくれました。
「自分は、部下の失敗をあえてみんなの前で指摘する。そうすることで、その人だけではなく、他の人物もその失敗について考えるきっかけになる。みんなに”他人事ではない”という認識をもってもらうためだ」と。
その方自信を私は尊敬していますし、とてもこの言葉が勉強になったことも覚えています。
今思えば、心理学的にもとても有効な手段だったと言えるでしょう。
まとめ
今回は、嫌われずに相手を動かす方法を心理学的に解説してきました。
今回の技は、「間接的に」というのがキーワードですね。
様々なコミュニケーションに応用できる効果的な技ですので、いろいろな場面で使用してみて下さい。
今回のテクニックはこの本にも書かれています!